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2007年9月18日
PTX3 ハーバード大学医学部ブリガム&ウィメンズ病院との共同研究の開始


PTX3:ハーバード大学ブリガム&ウィメンズ病院と、心疾患発症の予測マーカーを目指す

国内外約30の大学・研究機関と共同研究を進めつつ、弊社が開発して参りました血管炎症マーカーのPentraxin3(PTX3)に関して、新たにハーバード大学医学部ブリガム&ウィメンズ病院と、心疾患予測マーカーとしての有用性を確立するための共同研究を開始いたしましたので、お知らせ致します。



ハーバード大学医学部ブリガム&ウィメンズ病院との共同研究について

当社は、ハーバード大学医学部ブリガム&ウィメンズ病院(Harvard Medical School Brigham and Women’s Hospital, 米国ボストン)と、ペントラキシン3(PTX3)の心疾患予測マーカーとしての有用性に関する研究を共同で進めることに合意し、この度、同病院と共同研究をスタートすることになりました。

本共同研究において、血管生物学・動脈硬化を専門とする同病院の相川眞範博士、および脂質代謝学・疫学を専門とするハーバード公衆衛生大学院(Harvard School of Public Health)のフランク・M・サックス博士らとともに、心疾患発症例を多数集めた大規模コホートを用いて、心疾患の予測因子としての血中PTX3値測定の有用性を検証する計画です。

相川眞範博士は、循環器医師・血管生物学者として動脈硬化における炎症の役割について研究を進めており、最近の論文では、脂質を低減することで抗炎症効果が現われることを明らかにしました。相川博士の研究グループは、ピーター・リビー博士が率いるブリガム&ウィメンズ病院循環器科に属します。同循環器科は炎症マーカーCRP(C反応性タンパク質)の対象疾患を感染症・リウマチから心疾患にまで拡大した研究功績が世界的によく知られています。また、フランク・M・サックス博士は、脂肪代謝異常と心血管病発症に関する研究功績が世界的に認められています。

当社は、相川博士およびサックス博士との本共同研究を通じて、血中PTX3値測定の臨床意義の確立を目指します。

<ご参考>
ペントラキシン3(Pentraxin 3, PTX3)
PTX3は、体内の炎症により現れる炎症性タンパク質です。
動脈硬化/血管中のプラーク形成/進行/破綻の過程には、損傷された組織、および炎症部位に浸潤した白血球や肥満細胞、マクロファージなどから放出される多くの炎症メディエーターの関与が知られていますが、PTX3もその一つです。
よく知られている炎症性タンパク質としてC反応性タンパク質(CRP)がありますが、PTX3もCRPと同じペントラキシンファミリーに分類されます。CRPが肝臓で産生されるのに対し、 PTX3は、動脈硬化と密接な関係を持つ血管内皮細胞、血管平滑筋、マクロファージ、好中球から、短時間に、直接産生されるという特徴をもっています。
また、PTX3は、心疾患リスクファクター(コレステロール、喫煙、ヘモグロビンA1c等)に影響を受けない有用なマーカーである可能性が、最近の研究で示唆されています。
さらに、こうした研究に加え、ヒト内皮細胞にスタチンを作用させることで、最も発現抑制される遺伝子がPTX3であること、また、心筋梗塞のみならず、心筋壊死が既に起こっている不安定狭心症で、PTX3値が上昇することなども報告されています。

ハーバード大学医学部ブリガム&ウィメンズ病院(Harvard Medical School; Brigham and Women’s Hospital)
米国マサチューセッツ州ボストンにあるブリガム&ウィメンズ病院は、ハーバード大学医学部に属する臨床・研究総合病院の一つです。
全米トップクラスの移植センターを有し、循環器、神経、関節炎、リウマチ、整形外科、癌等の臨床と研究の拠点となっています。研究においては、NIH Grant(米国国立衛生研究所の研究助成金)獲得でもトップにランクされ、年間研究予算は4億ドルを超えます。
3,000人の臨床医、1,000人の研究者、2,800人の看護士、総従業員12,000人の組織です。

ハーバード公衆衛生大学院(Harvard School of Public Health)
公衆衛生学の教育の向上、開業医からリーダーまでの育成と新たな科学的発見を通じて、世界の人々の健康増進を目的として設立された研究機関です。研究領域は生物学から社会科学まで多岐にわたり、AIDS、癌、心臓病などの病気を抑えるために疫学や統計学的な手法を通じて、その背景となる構造と機能を解明し、社会全体に還元される成果を数多く生み出しています。

株式会社 ペルセウス プロテオミクス
株式会社 ペルセウス プロテオミクスは、2001年に設立された東京大学先端科学技術研究センター発の創薬バイオベンチャーです。抗体作製を基盤技術として、癌抗体治療薬シーズ、診断薬、研究用試薬を開発、販売しています。
昨年秋には、癌抗体治療薬シーズ事業の第一弾として肝臓癌治療薬シーズ抗グリピカン3抗体に関する権利を中外製薬に譲渡しました。

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本件に関するお問合せ
株式会社ペルセウス プロテオミクス 事業開発部
Tel:03-5738-1705
E-mail:irpr@ppmx.com

Press release 090918

【関連項目】
Harvard Medical School Brigham and Women’s Hospital
Harvard School of Public Health
血管障害マーカー PTX3