ペルセウス通信

第84回日本癌学会学術総会で発表しました。

2025年09月29日

みなさんこんにちは。社長の横川です。

第84回日本癌学会学術総会が、金沢市において、9月25日から3日間の日程で開催されました。
今回の学術総会には全国から約5千人のアカデミアや製薬企業研究者等の参加があり、ここでの発表を通じて、学術的にも事業的にも活発な意見交換が行われていました。

当社は3日目となる一昨日、日本橋ラボの研究員がUBE株式会社と共に開発を進めているPPMX-T004b-PGAP-1の高い抗腫瘍効果について、先行品との比較を交えポスター発表を行いました。

カドヘリン(CDH)3抗体への結合に最適な最新の薬物とリンカーの組み合わせとして見出されたPPMX-T004b-PGAP-1は、UBE株式会社との協業における最初の成果であり、マウスによる実験で高い抗腫瘍効果が認められました。
近年注目されている抗体薬物複合体(ADC)であるPPMX-T004b-PGAP-1の可能性については、わたしも大きな期待を寄せている開発候補品のひとつでポスター前では多数のアカデミアや製薬企業研究者等との熱心な意見交換で盛り上がっていました(写真①②③)。

以下は発表した研究員からの報告です。
「当日は多くの参加者の方々にポスターを訪れていただき、予定時間を超えて活発な意見交換をすることができました。やはり、癌研究の第一線において抗体開発に携わる研究者との討議はとても刺激的で有意義な時間となりました。なお、質疑応答においては、今回のADCに関する研究結果のみならず、当社が開発した抗体の特徴や今後の展望についても議論が広がりました。」

また、学会会場に併設された展示コーナーでは当社からも企業ブースを出展しました。お立ち寄りいただいた方々には当社の抗体取得技術やパイプラインの開発状況に加え、抗体研究支援のサービス内容や研究用試薬の紹介をしております(写真④)。

皆様には、引き続き当社へのご理解・ご支援をよろしくお願いいたします。


写真①:様々な研究者にお越しいただきました。


写真②:研究発表に対する熱心な意見交換。


写真③:UBE株式会社の皆さま(中央と右側)


写真④:企業ブースでの製品説明。