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資本戦略と研究開発の加速に向けたご報告
2025年12月17日
みなさんこんにちは。社長の横川です。
今回の第三者割当による第29回新株予約権発行について、当社の資本戦略と研究開発を継続・加速するための背景、資金使途、そして今後の見通しを説明いたします。
当社は、創薬の進捗と導出のタイミングを総合的に勘案し、企業存続と研究開発の継続を最優先に、資本性の資金を機動的に調達する方針です。今回の新株予約権は、行使価額修正条項を付した設計であり、行使期間中の株価動向に応じて行使がなされることで、資金調達の確度を高めることを意図しています。
2025年9月末の現預金残高は1,385百万円であり、これにより2027年3月期までの事業運営に支障はない見通しです。一方で、研究開発型バイオベンチャーとして約2年分の研究開発費を確保することが望ましいと考えており、中期的(2026年3月期〜2028年3月期)な事業継続に備える必要があります。また、PPMX-T003およびT002の導出に全力を尽くしておりますが、現時点では導出の時期や金額は確定していません。現預金残高や株式市況を踏まえ、研究開発および事業運営を安定的に継続するため、今回の資金調達を決定しました。
当社初の抗体薬物複合体(ADC)であるPPMX-T004は、当社抗体とUBE株式会社のリンカー・ペイロード技術を組み合わせ、マウスでの試験で高い抗腫瘍効果を確認しました。現在、予備毒性試験を進めており、2026年9月までに薬効と毒性のバランスを見極める見込みです。今後、GLP毒性試験に向けたGMP治験薬製造の準備(マスターセルバンク等)とGLP対応を実施する予定です。さらに次世代創薬に向け、PPMX抗体ライブラリ2とAIを組み合わせたAIハイブリッド創薬の推進、シングルBセルプラットフォーム技術の高度化を進めます。アカデミアおよび事業会社と連携し、in silico・in vitro・in vivoで検証を進め、医薬品向けの高品質抗体を効率的に取得する基盤を強化します。
本資金調達により、次世代の抗体取得技術の高度化と、ADCを含む創薬パイプラインの開発を進め、中長期的な企業価値の向上を目指します。
株主・投資家の皆さまには、開発計画と資本政策に関するご理解と、引き続きのご支援をお願い申し上げます。