ペルセウス通信

2026年3月期業績予想について

2026年03月31日

みなさんこんにちは。社長の横川です。

本日、今期の業績予想についてお知らせいたしました。

当社の経営の最重要課題として取り組んでおりますPPMX-T002およびT003の導出ですが、まだ活動途上となっております。この1年の取組みを振り返り、株主の皆さまにはご期待に沿えず大変申し訳なく、お詫び申し上げます。

来年度におきましても、引き続きPPMX-T002およびT003の導出活動は継続して参ります。最新の市場環境を踏まえて説明資料を適宜改訂し、国内外の製薬企業等に対して再度粘り強くアプローチをして参ります。一方、創薬以外の売上高については、前期比で若干のプラスで着地となる見込みです。

現在、研究開発の現場では、将来の当社の柱のひとつとして期待しているPPMX-T004への投資を加速しています。T004は、近年、多くの注目を集めている抗体医薬品複合体(ADC:Antibody-Drug Conjugate)です。ADCとは、例えばがんを対象疾患とした場合、抗体ががん細胞上の標的に結合することにより、薬物をピンポイントでがん細胞まで届け、薬物ががん細胞を殺傷する仕組みです。抗体の安全性と薬物のがん殺傷性の高さを併せ持つ分子標的薬として、現在世界各国で開発が進められており、今後の成長が予測されています。


Towards Healthcare 社の「Antibody Drug Conjugate Market sizing」より引用

お伝えしておりますようにT004 で使用する抗体は、多くの固形がんに発現している CDH3 * に強く結合するだけでなく、結合した後にはがん細胞内に効率よく取り込まれるように設計しており、当社の抗体基盤技術が活かされたADCなのです。

創薬バイオベンチャーの使命として、医薬品につながるシーズの創出を第一義と考えています。
当社では探索研究から開発、さらに導出へと継ぎ目のない一気通貫した創薬バイオベンチャー型ビジネスモデルを進めて行くことが、結果的に事業理念である『最先端の抗体技術で世界の医療に貢献する』の実現へとつながり、事業の発展、さらには事業価値の向上になるものと考えています。

皆さまには、来期も引き続き当社へのご理解・ご支援をよろしくお願いいたします。


用語解説
* CDH3(cadherin 3)
P-cadherin をコードする遺伝子で、P-cadherin はカルシウム依存性細胞間接着に関与する古典的カドヘリンファミリーの膜貫通糖タンパク質です。主に胎盤や一部の上皮組織で発現し、乳癌などの癌で異常発現が報告されています。