ペルセウス通信

今年も日本抗体学会で研究成果を発表します

2026年09月14日

皆様、こんにちは。社長の横川です。

本日発表した通り、12月に福岡国際会議場で開催される第5回日本抗体学会学術大会において、当社若手研究者が発表する以下2件の演題がポスター採択されました。本学会には多くの抗体技術の専門家が集まりますので、発表を通して専門性の高い意見交換や技術情報の獲得が見込まれます。
なお、当社では、第2回開催以降、毎年様々な抗体研究の成果について、発表する機会をいただいており、大変に縁の深い学術大会となっています。

演題① : Gattai技術:効率的な二重特異性抗体の作製
演題② : 抗CD138抗体によるウサギ抗体産生細胞の効率的な選別

今回の発表は、当社の最新の抗体研究に関するものです。
演題①は、二重特異性抗体について、生産上の課題を解決するための取り組みを報告いたします。探索段階では多数の候補抗体を生産し、評価する必要がありますが、この工程を効率化することで処理能力を向上させることができる技術になります。本件はアカデミアとの共同研究によりシーズの汎用化を目指した研究課題(A-STEP)1) も開始されており成長が期待されている領域となっております。
演題②では、ウサギ抗体を産生する細胞の調製・単離に向けた取り組みを報告いたします。ウサギ抗体は他の生物種に比べて高親和性・高特異性を有する特徴がありますが、抗体産生細胞の単離が難しく、良質な抗体取得の障壁となっていました。この技術的課題を克服するために、ファージディスプレイ法2) を用いて新規抗CD138抗体3) を取得し、抗体産生細胞の効率的な単離を可能にする技術基盤の構築を進めております。医薬品向けを含む抗体の探索スピードと成功確度のさらなる向上を目指していきます。

これら研究成果はすべて、今後の抗体医薬品開発や当社独自技術強化に直結するものです。また、抗体取得技術の継続的な進展とさらなる挑戦は、当社の目指す抗体技術での医療貢献につながるものと考えています。

株主・投資家の皆様におかれましては、引き続き当社へのご理解とご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

補足説明
1)研究課題(A-STEP)
研究成果最適展開支援プログラム A-STEP 産学共同 ステージ II(本格フェーズ)採択のお知らせ
公開URL:https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS82027/03899dd2/ce7f/430d/abcd/a6b1a883eaa2/140120250909555333.pdf
2)ファージディスプレイ法
動物を使うことなく、試験管の中で抗体を作成する方法です。自己抗原を含む生物および非生物に由来する標的や、生物にとって毒性の高い物質に対する抗体など、ハイブリドーマ法では取得が難しい、ユニークな抗体を得ることが可能です。
3)抗CD138抗体
細胞表面に存在するタンパク質CD138(別名:シンデカン1、Syndecan-1)を特異的に認識する抗体です。主に病理診断や血液内科の検査で、形質細胞(抗体を産生する細胞)を同定するマーカーとして用いられます。