ペルセウス通信

杏林製薬と共同研究契約を締結しました

2026年10月29日

皆様、こんにちは。社長の横川です。

本日お知らせしたとおり、当社は杏林製薬株式会社と新規抗体医薬創出を目指し共同研究契約を締結しました。
当社の強みである抗体取得技術を活用して難易度の高い創薬標的に対する最適な抗体を創出し、特定の疾患領域における新規治療薬の開発を目的としたものです。

杏林製薬株式会社は、企業理念に基づき、“医療ニーズに応える価値の高い新薬を継続的に提供し、人々の健康に幅広く貢献していくこと”に取り組んでおられる製薬会社です。創薬面においては、創薬研究領域として疼痛・自己免疫疾患・神経筋疾患に注力しています。これまで数多くのすばらしい医薬品を創出してこられましたが、抗体医薬にも関心があるとのことから契約締結に至りました。

昨年に共同研究契約を締結したあすか製薬株式会社やEurus Therapeutics株式会社に続き今回と、当社の抗体取得技術を起点に、創薬パイプラインを拡張する事業展開は順調にすすんでおります。

当社のコアアセットである高品質な抗体取得技術は、協業における共通基盤として活用でき、多様な抗体モダリティへの展開の可能性が期待されます。

抗体医薬分野は、従来型のNaked抗体1)に加え、抗体を標的細胞への運び屋としたADC2)、AOC3)、RIT4)さらにCAR-T5)があります。また、BsAb6)のような複数の標的細胞を狙ったモダリティへの展開も進んでいます。しかし、いずれのモダリティも核となるのは抗体です。当社には、それを取得できる他社にはない技術とそれを動かす研究員がおります。

独自の技術基盤を強化しつつ、パートナー企業との共創を通して、単独では実現しにくい価値を生みだし、新たな治療法への応用を加速してまいります。

株主・投資家の皆様におかれましては、引き続き当社へのご理解とご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。


補足説明
1)Naked抗体:IgG抗体

2)ADC:Antibody Drug Conjugate
抗体薬物複合体。強力な細胞傷害活性を持つ薬物が連結されている抗体。ADCは標的を介して細胞内部に取り込まれ、連結している薬物の効果で細胞を殺傷します。

3)AOC:Antibody Oligonucleotide Conjugate
抗体オリゴヌクレオチド複合体。特定の細胞を認識する「抗体」と、疾患の原因遺伝子に作用する「オリゴ核酸」を結合させた複合体です。狙った細胞へ選択的に核酸医薬を送達する次世代の治療技術です。

4)RIT:Radioimmunotherapy
放射性同位体標識抗体。がん細胞の表面にある特定の抗原に結合する抗体に、放射性同位体を結合させ、体内に投与する治療法です。

5)CAR-T:Chimeric Antigen Receptor-T cell
キメラ抗原受容体T細胞。患者自身のT細胞を取り出し、がん細胞を特異的に認識して攻撃する受容体(CAR)を遺伝子導入し、再び体内に戻してがんを治療する免疫細胞療法です。

6)BsAb:Bispecific Antibody
多重特性抗体。1分子の中に2つ以上の異なる抗原(または異なるエピトープ)を同時に認識・結合できる人工的な抗体。従来の抗体医薬品は1つの標的にしか結合しませんが、BsAbは異なる2つ以上の標的を捕らえることで、新しい働きや高い治療効果を発揮します。