ペルセウス通信

PPMX-T003:血管リモデリングに対する基礎的検討結果に関する兵庫医科大学との共著論文発表のお知らせ

2025年05月30日

みなさんこんにちは。社長の横川です。

国際的な科学誌『Journal of Molecular and Cellular Cardiology』に掲載された兵庫医科大学 循環器・腎透析内科学講座の内藤由朗非常勤講師(元准教授)らの研究成果につきまして、簡単にご説明します。
PPMX-T003はPV治療薬やANKL治療薬の候補として開発中ですが、この論文では血管平滑筋細胞やマウスを用いた実験において、PPMX-T003や弊社が有する他の抗トランスフェリン受容体1(TfR1)抗体が、血管リモデリングの治療薬としての可能性を示す基礎的検討結果を提示しております。
血管リモデリング(vascular remodeling)とは、血管の構造(主に血管壁)の形態的・機能的な変化を指す医学用語で、さまざまな心血管疾患や慢性疾患において観察される現象・過程です。例えば、高血圧や糖尿病によって、血管が硬くなったり、血管の内側が狭くなったりすることがありますが、このような変化(リモデリング)を抑制することで、臓器への負担や合併症のリスクを減らせる可能性が期待されています。今回の報告は、PPMX-T003が血管リモデリングを制御できる可能性を示す初めての基礎的検討結果です。
今後の更なる研究の進展が待ち望まれます。
皆様におかれましては、引き続き当社へのご理解・ご支援のほどよろしくお願いいたします。


出展:https://www.jmcc-online.com/article/S0022-2828(25)00088-4/fulltext