ペルセウス通信

2023年度第2四半期の振り返り

2023年11月15日

みなさんこんにちは。社長の横川です。
本日開催した機関投資家向け決算説明会資料をホームページに掲載しました。図表も多く掲載しておりますので、ぜひご覧になってください。

今期の計画に対する進捗ですが、PPMX-T003(以下T003)の真性多血症(PV)患者さんの第Ⅰ相試験では、10月に目標症例6名の登録が完了しました。新たに組み入れた2名の患者さんへの初回投与も行われ、順調に進捗しております。

同じくT003のアグレッシブNK細胞白血病(ANKL)に対する医師主導治験では、9月末に1例目の患者さんへ投与された後、2例目の患者さんにも投与が行われました。この治験では希少疾患であること等を考慮し、PMDAと協議して7名の患者さんを組み入れる計画ですが、予後の悪い疾患であるため、希望する患者さんが速やかに治験に参加いただけるよう全国の拠点病院7か所で治験のネットワークを構築した効果が大きいと考えております。治験開始から約半年で、早くも2例の患者さんへ投与されたことは、今後の治験を推進するものと考えております。

血液内科の先生方をはじめ、すべての関係者のご協力のもと、今後も順調に進むように万全の態勢で臨みます。本治験は医師主導治験ですので、治験計画に従って治験調整医師を中心に各施設の治験責任医師および効果安全性委員会の先生方の判断で治験への組み入れ、実施、結果の評価が行われます。今後の治験の進捗により、学会等で中間報告等が可能になった場合には、みなさんに経過をお伝えしていきたいと思います。

PPMX-T002は、放射性同位体(RI)標識抗体の固形がん治療薬で、イットリウム90からアクチニウム225という最新のRIに変更して導出する計画です。現在は複数の導出候補先企業と開発戦略等を詰めております。RI標識抗体薬は、近年、複数の大手製薬企業が注力しており、活発に開発が進んでいます。

PPMX-T004は抗体薬物複合体(ADC)で、薬剤とリンカー、抗体の最適な組み合わせを決定するため、当社研究員が日々熱心に実験を進めております。今後の毒性試験に向けた準備も進め、新たなADC候補として開発を進めておりますので、将来的な導出案件としてご期待ください。抗体と低分子抗がん剤を結合するADCは、技術的なハードルが高く、以前から開発はされていましたが、その数はまだ多くありません。しかし、第一三共社のエンハーツが上市されて以降、その治療効果の高さから、各社の開発がさらに加速しています。抗体薬と低分子薬両方の良さを持つ治療効果が期待される一方、両方の開発の難しさを併せ持つ薬剤で、創薬研究の力の見せ所です。

最後に当社が目指す姿と取り組みをご紹介します。当社の成長戦略実現のため、現パイプラインの開発、適応拡大、導出はもちろん最優先課題です。その上で、価値の高い次期パイプラインを生み出すための基盤技術の改良にも力を入れています。また、研究開発競争で勝ち続けるには、優秀な研究者の確保と研究環境の整備が経営の重点課題と位置付けています。財務面では、まず足元の導出による黒字化を目指すとともに、投資家の皆さんとのコミュニケーションを通じて当社の成長戦略をご理解いただき、市場評価の向上につなげていきます。近年、特に海外の競合との開発競争が激化しているため、資本市場の活用による成長促進についても考えていきたいと思います。

皆様には、引き続き当社へのご理解・ご支援をよろしくお願いいたします。