ペルセウス通信

2024年年頭に際しまして

2024年01月04日

あけましておめでとうございます。社長の横川です。

元日の令和6年能登半島地震で被害にあわれた方々にお見舞い申し上げます。私は前職で震源地の隣県の富山に赴任した経験があります。ご近所の方が温水器を直してくれたり、怪我をした時には「腫れとる、腫れとる」と看護師さんが急遽手当をしてくれたり、お人柄の良さを感じるとても住みよい街です。お米、お酒、魚のおいしさは抜群ですし、私の出身地の北海道とは北前船の影響で歴史的に交流が深いこともあり、私の第二の故郷です。隣県の石川県や新潟県にもよく足を運んでおりましたので、今回の地震報道を見て、とても心配しています。まだ余震の懸念や、地震の影響は続くと思いますが、一日も早い復旧を心より祈っています。

昨年末のペルセウス通信で2023年の振り返りと2024年の課題を書かせていただきましたが、2024年度はPPMX-T003の治験終了と導出、PPMX-T002の導出が目標です。いずれも患者さんと製薬企業という相手がある課題ですが、全力で取り組みます。タイミングよく年末に登録された特許やANKLの治験計画なども2年ほど前から取り組んできた課題ですが、2024年度の収穫を支援するプラス材料になりました。

ご存じの通り、薬剤の事業的な価値に最も影響するのは、導出活動や治験のやり方です。しかし、その薬剤自体の価値は、開発する抗体の構造で決まります。このため、当社は、最良の抗体を取得して次のパイプラインを創出するため、ファージライブラリの基盤技術整備(AI創薬への展開を含む)、複数の新規抗体取得技術の研鑽、アカデミアとの薬剤共同開発を推進します。とりわけ、新たな研究者の獲得、新規テーマの設定、ラボの整備に今後も重点的に取り組んでまいります。

最後に昨年末にお知らせした、主要株主(持ち株比率10%超の株主様)および筆頭株主の異動についてご説明します。2023年9月末時点で筆頭株主であった日本ベンチャーキャピタル社は、2018年に当社が上場挑戦を決めた時点からのリードベンチャーキャピタルで、長い間大変お世話になり、深く感謝しております。今後は、富士フイルム社が主要株主である筆頭株主となりますが、当社は従前より独立経営しており、今回の異動による今後の経営および業績への影響はありません。

皆様におかれましては、本年も当社への一層のご理解、ご支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。