ペルセウス通信

TOKYO戦略的イノベーション促進事業への採択、主要株主の異動について

2024年03月08日

みなさんこんにちは。社長の横川です。
第三者割当による第28回新株予約権発行の払込も無事完了し、本日、行使期間がスタートしました。今回の資金調達はPPMX-T004という、抗体医薬品の中で最も注目されているADCの医薬品候補の開発と、次期パイプラインの創出活動を主眼としたものです。今後の当社の成長と企業価値向上に向けた重要なステップとして、ぜひ成功させたいと考えております。

これに先立ち、5日には当社が応募しておりました、新規機能性抗体取得プラットフォーム技術の開発というテーマが、TOKYO戦略的イノベーション促進事業に採択されました。この事業は、都内の中小企業等が自社のコア技術を基盤として、社外の知見やノウハウを活用して行う革新的な技術・製品開発を支援する助成事業で、当社への助成額は今年1月から2026年3月末までで最大8,000万円です。

当社は昨年、新たな抗体取得方法としてシングルBセル・クローニング技術を導入しました。この技術を用いると、ヒトやマウス、ウサギなど種類を問わず様々な検体から直接多数の抗体を取得することができます。今回の採択によって、この技術に磨きをかければ、取得できる抗体の種類はハイブリドーマ法と比べて数十倍にアップするほか、作製期間も3分の1程度に短縮されると見込まれます。さらに、抗体遺伝子情報も圧倒的に効率よく取得できるようになります。

実験期間の大幅な短縮・効率化により、当社抗体コア技術の第3の柱として次期パイプラインの創出にも大きく貢献すると考えております。また、抗体研究支援事業や抗体・試薬販売事業の収益向上も図ってまいります。

なお、本日夕方にお知らせしたとおり、当社筆頭株主の富士フィルム社より当社株式を一部売却したとの連絡を受けました。今後同社は当社の主要株主ではなくなりますが、当社の事業内容や進捗等に影響はございません。
皆様におかれましては引き続き当社へのご理解・ご支援のほど、よろしくお願いいたします。