ペルセウス通信

日本国際賞を受賞された核内受容体の父、ロナルド・エバンス博士に受賞者交流会でご挨拶しました

2024年04月18日

みなさんこんにちは。社長の横川です。
4月16日に2024年 Japan Prize (日本国際賞)を3名の科学技術者が受賞されました。そのお1人、ロナルド・エバンス博士の授賞業績は「核内ホルモン受容体ファミリーの発見と医薬品開発への応用」です。
 
当社の抗体・試薬販売事業では、この核内受容体抗体が主要な製品群の一つです。ヒトの核内受容体は48種ありますが、当社は、そのすべてに対する抗体全48種を開発し、世界で初めて提供開始して以来、多くの研究者に試薬として提供しています。これらの試薬は、博士の研究成果がなければ存在していません。博士は、いわば当社の核内受容体抗体の生みの親なのです。

そのエバンス博士が栄誉ある賞を受賞されたため、17日の受賞者交流会には当社も参加させていただき、ご挨拶させていただきました。博士の研究成果を受けて当社が製品化した核内受容体抗体が、世界の研究者に活用されることで、この素晴らしい研究成果の普及に貢献できて誇らしい、と感謝の念をお伝えしました。
 


一緒に写っている田中十志也先生(右端)は、東京大学先端科学技術研究センター(先端研)に在籍中、当社と共に核内受容体抗体を開発された方で、現在は先端研の特任教授です。国内の核内受容体研究の第一人者でエバンス先生とも深い親交があり、今回の受賞者交流会に駆け付けました。

当社の核内受容体抗体は医学、生物学、薬学分野などの研究だけでなく、世界の医療現場の病理診断にも使用されています。当社は、核内受容体抗体に加えて、新しい抗体関連研究に使用される研究用試薬のラインナップを拡充し、事業の成長を推進していきます。
皆様には引き続き、当社へのご理解・ご支援を賜りたくよろしくお願いいたします。

Japan Prize(日本国際賞):全世界の科学技術者を対象に、独創的で飛躍的な成果を挙げ、その進歩に大きく寄与し、もって人類の平和と繁栄に著しく貢献した人に贈られる、世界の科学技術の発展に資するための賞です。
https://www.japanprize.jp/