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抗体探索

1. ファージディスプレイ法

動物を用いずに、抗体ライブラリから特定の標的分子との結合抗体配列を濃縮・選別します。当社は、保有する抗体ライブラリと独自のスクリーニング技法を組み合わせる事で、機能性に優れた抗体を取得しています。

ヒト抗体ライブラリ

当社は多様性に富むヒトナイーブ抗体ライブラリを保持しています。この系では、自己抗原に対する高親和性の抗体の取得が可能であり、また膨大なレパートリー数の抗体を内包している事で標的抗原に対して多数のエピトープを認識する抗体群の取得が可能です。一般的な生体内の免疫系ではナイーブレパートリーは低特異性、低親和性と考えられておりますが、当社のライブラリに含まれる抗体は優れた設計と巨大なレパートリー数を構築する手法により、様々な標的分子に対して最適な抗体の作出を可能にしています。

ラクダ抗体ライブラリ

ラクダ抗体(VHH抗体)は、通常のIgG抗体と異なり重鎖のみで構成されています。分子量が小さいため生産が容易で、非常に高い熱安定性を示します。重鎖のみの一本鎖抗体であるため、他の蛋白質との融合が容易で、様々な用途に適した抗体へ改変する事が可能です。当社はこのような様々な優れた特性を持つVHH抗体配列をライブラリ化しており、複数のラクダの脾臓より集めたリンパ球を基に、ヒンジの長さが異なるγ2、γ3のVHHライブラリとIgM由来のμライブラリを保有しております。

ファージ抗体スクリーニング

抗体スクリーニングに生細胞を用いる事で、巨大な抗体ライブラリから細胞表面上に存在する蛋白質の立体構造を的確にとらえる抗体が取得されます。当社は有機溶剤を用いた独自のスクリーニング技法(ICOS法; Isolation of antigen/antibody Complexes through Organic Solvent method)により特異性の高いユニークな抗体を取得する事が出来ます(特許第4870348号)。 また細胞膜表面上のタンパク質に限らず、通常免疫法では取得困難な標的に対しても最適なスクリーニング方法を開発しており、一般のタンパク質はもちろん、低分子や糖鎖、その他さまざまな標的に対する抗体を取得する事が出来ます。

2. ハイブリドーマ法

標的分子を動物に免疫する事で、抗体を産生する細胞(ハイブリドーマ)を作出する古典的ですが、信頼性の高い手法です。 抗体医薬品の主な標的である膜蛋白質は、動物種を越えて保存されている事も多く、通常の免疫では機能性抗体を得ることは難しいことが知られています。しかし当社では、東京大学との多くの共同研究を通じて得た最先端の知識と、アジュバント・投与方法の工夫といったノウハウを組み合わせる事で、高い特異性と親和性を持つ抗体を取得しています。

抗体工学

1. 抗体配列解析

動物免疫で得られたハイブリドーマの抗体配列を100%正確に決定する事は、配列改変やヒト化のようなその下流で行う操作にとって非常に重要です。当社で独自に設計した特異的なプライマー抗体可変領域をその開始点から正確に決定出来るよう設計されています。

2. 抗体デザイン

ハイブリドーマから得られた抗体配列や、ファージ抗体ライブラリによって取得された抗体配列は、抗体工学によってヒト化・キメラ化(ハイブリドーマ法の場合)、アイソタイプ変換Fab型、scFv型など、多種多様な種類の抗体にデザインできます。また、CAR-Tへの応用も可能です。様々なフォーマットへ変換することで、医療ニーズに応じた多彩なモダリティに対応します。

標的探索

1. トランスクリプトーム解析

新薬開発において最も重要なことの1つが、効率的に標的蛋白質を絞り込んでいくことです。当社では、油谷浩幸教授(東京大学先端科学技術研究センター)が構築した世界有数のLSBMトランスクリプトームデータベースから得られる情報に基づき、有用な標的分子を発掘し、がんの診断・治療に役立つ標的分子に対する抗体を開発しています。

2. リバーストランスクリプトーム解析

疾患に関連した細胞(例えばがん細胞)をスクリーニングに使用する事で、その細胞表面に存在する多様な標的分子の細胞表面上での構造を正確にとらえた抗体配列が抗体ライブラリから濃縮・選別されます。ここで得られた抗体配列には診断や治療に有用なものが多数含まれており、ここで機能性を示す抗体配列から標的分子を同定し、有用な候補抗体として開発が進められます。

機能性蛋白質発現

特異性と親和性の高い抗体を作製するには、標的分子の構造および機能を保ったまま発現させることが極めて重要です。当社はこの課題を克服する手段の一つとして、東京大学先端科学技術研究センターにて浜窪隆雄教授を中心に開発したBV(Budded Virus)技術の技術移転を受けています。この技術は、標的蛋白質をその構造を保持したまま発芽バキュロウイルス上に大量発現させ、これを抗原として直接利用する事が可能で、これにより従来は発現が困難だった標的分子も抗原として利用する事が出来ます。